宇品はカルビー Calbee の発祥の地。その礎を築いた かっぱえびせんには、えびが練りこまれている。同じ宇品で育ち、宇品東6丁目で阿吽の看板を掲げる店主のラーメンには、桜えびが浮いている。
「単なる彩り。スープは中途半端なとんこつスープ」と店主の山本さんは謙遜していたが、控えめに自己主張する あっさりスープに桜えびは利いている。香り立つそれは、えび油とは違う趣きのパンチを与えている。
阿吽は広島電鉄 宇品3丁目電停から広島南税務署方向に400m。周辺はイオン宇品ショッピングセンターやコジマNEW宇品店、マツダの宇品工場がある。人の往来は多そうな気がするが、店主 曰く「個人商店の経営が難しい場所」と。なるほど、たしかに通りにはシャッターをおろした空きテナントが目立った。
しかし、宇品3丁目電停の目の前で繁盛している ぎょうざの美和の例もある。なにより、偶然にもカルビーのDNAを受け継いだかのようなおいしいラーメンで売っている。求めて足を運ぶ客はこれから増えるに違いないと思っている。
半チャーハン
ひとくちぎょうざ