先週Twitterで仔豚が暖簾を下ろすことを知りました。市役所の職員だった父がひいきにしていたお店です。
思い出す風景は半ドンのランチ。母が働きに出ていたので、土曜のお昼を用意してくれたのは父でした。ぼくは小学校から帰るとお米を研いで炊飯器のスイッチオン。炊きあがるころ、父が仔豚のカレーを抱えて帰宅。湯煎してごはんにかける。一緒に食べることもありましたが、たいていはRCCテレビでよしもと新喜劇*1を見ながら一人で食べていたので、父は市役所にトンボ返りだったと思います。あれからもう40年近くたちます。
そんな思い出話をしながら久々に仔豚のカレーとかどうだろう。でも、閉店を惜しむお客さんが行列しているので相当待つらしい。両親に電話したところ「並ぶのたいぎいけえパス」とつれない返事でした。
仔豚をひいきにしていた父は16年前に市役所を退職し、以来一度も仔豚の暖簾をくぐっていないそう。ぼくは高校卒業からのこの30年間で仔豚には3回しかうかがっておりません。この程度で今更駆けつけるのはあまりに野次馬。惜別のひと皿を味わうお客さんは自分ではないでしょう。広島市内のわが家から「これまでありがとうございました」。本通4丁目に向かって頭をさげています。
令和の御世呉のカレーといえば海軍カレーですが、昭和の呉市民はキートン(中央3丁目で営業していたころの呉店)とレストラン二河峡(焼山松ヶ丘)、ホワイトハウス(広弁天橋町)、そして仔豚でした。ちなみに平成2年4月〜同5年2月末のおよそ3年間のカレーといえば、呉三津田高学食*2(山手1丁目)。たまに呉市スポーツ会館(二河町)とサントス(中通2丁目)です。
昭和49年(1974年)当時カツカレー270円。令和4年(2022年)カツカレーは670円だったそうです。
呉の人気カレー店「仔豚」が27日閉店 愛され続け開業55年目https://t.co/Y2q1SKmuR3
— 中国新聞 (@ChugokuShimbun) 2022年11月24日
「海自カレー」の印象が強い呉で、昔ながらの家庭的な味を貫いて市民に愛されました。
おうちカレーの味わい、呉の人気店が笑顔の別れ 「仔豚」27日閉店、「最後までファンに恩返し」中国新聞 11月24日
仕方ないのは分かってます…
— ドランクドラゴン塚地武雅 (@tsukajimuga) 2019年1月15日
火曜日が町中定休と知らずに出かけたこちらが悪いのは重々承知です…
だけど言ってしまいますよ…
言わせてください…
空いてて呉よ〜 !
なんとか見つけたカレーの店 仔豚
美味しかった。そして他人とは思えない看板… pic.twitter.com/RY9pnBWeP8